金縛りの夜
金縛りとは体は寝ているのに脳だけ起きてるいわゆる睡眠麻痺のこと。しかしそこに恐怖が伴う場合がある。私はそれを幽霊などによる怪奇現象だと思っている。怖い金縛りだ。怖い金縛りには最近めっきりあわなくなったが若い頃には結構あった。霊感のない人間にも一時的に怪奇な現象と波長があってしまうことがある。たとえば思春期など情緒が安定していない時期だけ霊感が発動することは結構多いらしい。 10代の頃の私は家庭の事情も色々あってか不幸に酔う娘だった。忘れもしない真夏の夜のことだ、クーラーのない部屋で寝苦しさに目を覚めすと金縛りにあっていた。当時怖い金縛りにあうことはしばしばあったのだがこの夜の金縛りは特に怖かった。音が聞こえたのだ。どんな音かというと周波数が微妙にズレたラジオっぽい音。ジジーみたいな。そしてその音と共にハイテンションの男の声。複数人。狂ったような笑い声。暴力的な声だった。怖い怖い。私は金縛りにあった時はそれが解けるまでなんとか体を動かすようにしている。気をやってしまうと恐ろしいことが起きそうでとにかくジタバタする。その時もなんとか金縛りを解くことができた。起きてみると汗びっしょり。音は消え静かな夜。ああ、怖かった‥
おかげさまで最近おきる金縛りは怖くないやつばかりだ。幽霊などを信じない人に言わせれば金縛りは睡眠麻痺以外のなにものでもないだろう。しかし両方味わってる私にしてみるとこれは似て非なるもの。とにかく怖い。あと、怖い金縛りにあってる時は耳鳴りがひどい。
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