学校の怪談

 誰しもが一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。学校にまつわる怪談話は多い。「トイレの花子さん」が一番ポピュラーなのかな。私が小学生の頃は「赤いちゃんちゃんこ」が流行っていたような。いずれもトイレにまつわる話。夕方以降の学校のトイレは確かに怖かった。


私がかつて通っていた小学校にも怪談話があった。

「昔々、その小学校がまだ木造だった頃の話。小学校の近くに、とある宗教施設があった。
春休みのお昼になると、この宗教施設から血まみれの女が表れて校舎の中を歩き回るという。
女の歩いた後には血の跡が点々と残り、鉄筋に建て替えられた現在も何故か血の跡が浮き出てくるという‥」何故っ!?


宗教施設から血まみれの女‥人怖要素が濃いところからの血が浮き出てくるという怪奇現象。今思うと微妙な話だが当時の私はこの話を知った時、興奮で胸が打ち震えた。なんていうか宝物を手に入れた気分だった。もちろん周囲の人達に話しまくった。その時の私は憎たらしいぐらい鼻息が荒かっただろう。

そして私は以前引っ越した友達(そんなに仲良くない)にも手紙で伝えねばと筆をとった。しかし、その手紙が相手に届くことはなかった。
手紙を書いている途中、私は鼻血を出したのだ。血まみれの女のことが綴られた便箋。その文字を消すかのように滴った鮮血。私は悟った。

呪われた‥

私は静かに筆を置いた。

今思えば興奮のあまり鼻血が出たんだと思う。今はそんじょそこらの刺激では出ないな鼻血。ああ、大人になってしもうた。
しかしあんなに夢中なって周りに話してたのに話の出所が思い出せない。一体誰に聞いたんだろうか。




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