守護霊様
小学生の頃、ハマった遊びがいくつかある。その中でもっともリスキーだった遊びが「守護霊様」だ。内容はコックリさんとほぼ同じ
。所謂交霊術。コックリさんと違うのは10円玉ではなく尖った鉛筆を使う。2人が1本の鉛筆を持って行う。シャーペンの芯を出す時の手の形で2人が1本の鉛筆を持つ。力は入れないのでふんわり手を握り合う感じ。
この遊び、誰に聞いてやり始めたか忘れたが、とにかく夢中になった。記憶の中では学校の部活中、帰宅後友達と、友達宅、公園、空き地など様々な場所で行なった。なにしろ紙と鉛筆があればできるので。
「守護霊様」は守護霊様を呼んで質問に答えてもらうという交霊術。それは自分の守護霊様だけでなく気になるお相手の守護霊様でも。
ほら、夢中になっちゃいそうでしょ?少なくとも小学生の私は夢中になった。マジ楽しかった。が、ある日を境にやめた。怖くなったのだ。
ある日の午後、友人宅で守護霊様を行なっていた。誰の守護霊様を呼び出したかあまり覚えてない。友人の知り合いで私があまり懇意にしてない人のだったのか。ただなんというか質問に対する答えが怖かった。悪意を感じるような答え。怖くなって守護霊様に帰って貰おうと促した。
「守護霊様、おかえりください」
「いいえ」
「守護霊様、おかえりください」
「いいえ」
「守護霊様、おかえりください」
「いいえ」
このやりとりが延々と続いた。
西陽の差し込む部屋の中、終われない交霊術。
手は痺れて限界。手汗びっしょり。
なんとかせねば。
私たちは提案した。守護霊様に。
「また明日か明後日呼びます。今日はこのへんでご勘弁を。」
その後も何回かやりとりした後、やっとの
「はい」
私たちは一斉ので手を離した。最後に鉛筆の芯を折らなければいけないのだが、「いいえ」に丸を書くこと多すぎて芯が丸まってる。折れんやないかい!
もう強引にボキって鉛筆折ってなんとか自由の身になった。それからやってない。怖くて。大人は嘘つきだけど子供だって嘘つきだ。
今思えば、友人がもっと遊びたくて鉛筆操作を行ったのか、と考えたりもしたが、あの状態続けたいとは思わないよなあ。まあとにかく怖かった。
「守護霊様」と聞くと安心安全な響き(エンゼル様、キューピット様然り)だが、実際呼び出しているのは守護霊様じゃないだろう、多分。いや、たまには守護霊様の呼び出し成功しているかもだけど。実際は目に見えない色々、例えば生霊、死霊、人の想いとか潜在意識とか‥‥感受性豊かな子供には危険な遊びだ。

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