飛頭蛮という中国の妖怪がいる。夜になると頭が胴体を離れ空中を飛び回るという。この飛頭蛮とろくろ首が同一視されている。これについて私は一言物申したい。首が伸びるろくろ首。首だけが浮遊する飛頭蛮。ちょっと想像してみて欲しい。そして両者どちらに色気を感じる?おそらく飛頭蛮よりろくろ首により色気を感じたのではないだろうか。白く長い首がうねうねと艶かしく動く。この不気味なエロさこそがろくろ首の魅力だと思うのである。 いや、別に同一視されててもいいんだけど、なんていうか、ろくろ首ですよっていわれて、この飛頭蛮だったりすると、あーこっちねーみたいなガッカリ感があって。ちなみに鳥山石燕の妖怪画には飛頭蛮と書いてろくろくびと読ませてありました。画は首が伸びるタイプです。 ろくろ首には様々な言い伝えがあるが、とりわけ私にしっくりきたのは遊女説。待ち焦がれることを首を長くして待つというが、まさに愛しい男を待って待って待ち焦がれた女の情念がつくり出した妖怪なのでは。というロマン。
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